2014年3月11日火曜日

レクサスISは見事に輸入車を駆逐した!

  発売からまもなく1年が経過しようとしていますが、新型レクサスISは着々と売れいてるようで街中でもよく見かけるようになりました。レクサスの控えめなプロモーションのせいか爆発的に売れるというでもなく、まあ価格を考えるとそれほど大動員できるわけないです。近年ではDセグセダンは欧州でも日本でも「プレミアムカー」が大人気なようで、割と理性的な価格で買えるこのクラスは縮小する市場でも堅調なようです。

  それで2013年のプレミアムDセグの売上を見てみると、レクサスIS発売以降はBMW3とメルセデスCに勢いがなくなり、アベノミクスの後押しも虚しく、BMWが横ばいでメルセデスは大幅値引きでFMC前に捌いたそうです。このクラスになると金額が高いので当たり前でしょうが、ドイツ車でもレクサスでもいいお客はこれらを乗り比べて選びます。不思議な事にベテランのクルマ好きだろうが初心者だろうがレクサスISに軍配を挙げてしまうというトヨタの新しい「二枚腰」な乗り味が絶妙なデザインと相まって有利に働いたのでしょうか。

  レクサスの新しいダンパー(GSとISのものですが)は後ろから走りを見ているだけでも、とても高性能な動きをします。ドイツ車のように固くもなく、クラウンのように柔らかいくもないのですが、外から見てると入力後の減衰がしなやかだけれども瞬時に押さえ込まれる動きをしているのが分かります。ポルシェやBMWアルピナなどを見てると、太いタイヤの安定感で入力そのものを押さえ込みつつも、僅かに震えるリアがなかなかトゲトゲしい乗り味を出しています。スバルやマツダなども基本的にはこの方向性なので、レクサスはまた別次元に感じられます。

  レクサスISのライバルとされる現行の3シリーズはランフラットタイヤの乗り心地に慰問を呈するユーザーの声は大きく、日本仕様は足回りを緩くしたり、北米仕様ではランフラットタイヤの標準装備自体を止めてしまっています。タイヤに関してはさっさと交換してしまえば済む話なんですが・・・。DIYのBMWユーザーに対して、何でもかんでも快適で優越感に浸れるディーラーに任せっきりのレクサスユーザーですから、メーカーが最初から気を利かせてタイヤを付けてあげる必要があるのかもしれません。

  もともとクルマ好きはBMWへ行き、クルマのことがよくわからない人はレクサスへ行くという棲み分けがなんとなく成立していて、レクサスISの満足度が単純に上がったから販売も好調になり、クルマも相当に良くなったのでクルマ好き層もレクサスへ移る人も現れたとなれば、レクサスISは大成功を収めたクルマと言ってもいいですね。

  さてレクサスISのライバルとして高級車路線を突き進む日産スカイラインを見かけるようになりました。こちらは先代のデザインにどことなく似ている気もするのですが、やはりかなりワイドになった印象があります。日産ディーラーがある通りだったので試乗車ではないかと思いますが、運転に慣れない様子でブレーキングで大きなピッチングを起こしていました。HVによる大トルクが原因なのか、トータルの馬力が有り過ぎるのが原因なのか、はたまた高級車路線に邁進し過ぎたための乗り心地重視のクラウン的なサス設定なのか。それとも単に車重が有り過ぎただけか・・・。

  そしてこのクルマもなにやら新しい「減衰」を身につけているように感じました。日産の得意な電制制御がなにかしら作動しているのでしょうか?やたらと機械的な押さえ込みを図っているように見えました。これまでの同サイズのセダンとは明らかに違う挙動のように感じました。これは乗りにいかなきゃいけないですね、ハイテクだそうですし・・・。





「最新投稿まとめブログ」へのリンク
  

  

0 件のコメント:

コメントを投稿